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「あっ…ニュルってはいった…」 的鑒賞

重厚な展開なのに、なぜか軽快な読み心地の一冊。

2017年10月10日   一陣の光 先生/女士

このレビューは参考になった x 2人

いろいろと、こじらせている登場人物が、アブ
ノーマルな経験をする”鉢本”先生、短篇八本と、
二話構成な「先生 ごめんなさい」を収録した、
自身初の作品集。
印象的な収録作品は、受験のストレスから解放
されたくて、露出に目覚めた”さや子”。移転し、
廃止されたバス停で、来るはずのないバスをじ
っと待っている”ジイさん”を相手に、露出を楽
しんでいたら・・・な「さや子」。彼女のカラ
ダを見た”ジイさん”のナニが復活。スイッチ入
った”ジイさん”がイイ味出してる、お話でした。
読んでいて感じたのは、陰鬱で重厚なシナリオ
が多く、案外、ヘビーなストーリー展開なのに、
読後感が軽快、かつ後味良くまとまっている点。
”鉢本”先生マジックとも言える、巧みなテクニ
ックを堪能できます。
他の作家にはない、独自の読み心地が良い一冊。

* 為必填項目)

緣由*