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「人形のアサ 第1巻」 的鑒賞

自らの存在する理由を探求する、哲学的な一冊。

2018年05月31日   一陣の光 先生/女士

このレビューは参考になった x 6人

評論選擇的類別:

引きこもっている青年と、自らラブドールと
名乗り、”アサ”という名前をつけてもらった
女の子との交流を描いた”木材石材”先生、表
題作・第1話~第4.5話を収めた一巻目。
印象に残る収録作品は、青年が、本人の希望
から”アサ”と名付けるまでを描いた「第二話」。
読んでいて感じたのは、”アサ”も、そして青
年も、自らが何故存在しているのか、という
意味を、その答えを追い求めている点。こと
あるごとに、青年を押し倒そうとする”アサ”
に『性』ではなく『生』を感じました。作品
の、世界観の根底に、哲学的な思想が垣間見
える、読み応えがありました。
生活感を忠実に描き込んだコマに”木材石材”
先生の、静かにたぎる情熱、を感じる、一冊。

* 為必填項目)

緣由*