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未成熟なカラダを味わう、男性側の論理、
行為の果てに、自分の価値を突き付けら
れる女性側の論理。決して折り合う事の
ないせめぎ合いが、各作品の根幹に流れ
ている”ダイナマイトmoka”先生、短篇
八本が収められた単行本。
印象に残った収録作品は、将来、有名な
女優をめざして、頑張っている”りんね”。
ひとりで撮影現場にやって来た、地味な
印象の彼女を『売れっ子』にしようとま
わりのオトナが画策して・・・な、短篇
「ジュニアアイドルのおしごと」。急に
仕事が入りだし有頂天な”りんね”の母親
と、”りんね”本人との対比が鮮烈な印象
を残す、短篇でした。
読んでいて感じたのは、華やかな絵柄で
描かれたコマに”ダイナマイトmoka”先生
の冷静な眼差しを感じさせる点。他の作
家があえて、触れない様にしているセン
シティブな部分をキッチリと描き込んで
いるところに”ダイナマイトmoka”先生の
骨太な思想と気概を強く感じさせる一冊。