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「リンカノ -白濁の輪舞曲-」 へのレビュー

綺麗な水が一滴の墨で黒く染まるように、昏く閉ざされる未来。

2016年08月16日   色月 さん

このレビューは参考になった x 12人

じっくりと描かれたネトラレ×輪姦ADVである。
視点が複数あり、様々な角度からこの悪夢が描かれる。

彼氏視点では曇りのない幸せなカップル生活が展開する。
当然、その裏では濁りきった悪意に彼女が貪られているが、
彼女視点でその様相が明かされる。
他にも端役キャラの視点もあり、そこで不特定多数に彼女の
恥部が見られているのがわかり、「どこにも逃げ場がない」
という、どうしようもない状況が伝わってくるのもグッド。

肝心のシーン内容だが、じわじわと侵食してゆくかのような
話運びが気に入った。性への興味がエスカレートしてゆき、そのひどさが徐々に増してゆくのが妙なリアル感がある。

スカート捲り程度のセクハラが、直截的になってゆく。
凌辱の場所も学校空間からプライベート空間にも入り込み、ヒロインが安心できる居場所を次々と破壊してゆく。

果てには道具扱いになり、性処理が日常になるほどだ。
この凌辱者たちの非人道さがシーンを盛り立てると同時に、
暗い未来への諦念に説得力を無慈悲にも持たせている。

結末ではまだ彼氏に愛されていたいと思っているので、
心まで完全に盗られてはいないが、かえってまだ愛がある
現状の方が弱みを握られているため辛く、ヒロインの苦悶が終わらないことを予感させ、残酷さを際立たせている。

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