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「奈落の底 ~陸上少女が地獄に堕ちるまで~」 へのレビュー
2017年08月10日 色月 さん
このレビューは参考になった x 6人
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人を人と思わぬ悪鬼たちに捕まり、転落してゆく輪姦作品である。 ヒロインは普通の少女であり、恐怖に対しては無抵抗ですぐ言いなりになってしまう。 そのため、一人称である本作のテキスト描写も怖い、苦しいといった感情が押し出されており、鬱々とした内容好きにはうってつけである。 プレイ内容も暴力的な行為ゆえに痛々しさが強く、合わせて絵も展開にあった悲壮さを心掛けてある。舌を突きだしたり、ぐったりとした目はそそるものがある。 ヒロインの弱弱しさも「苛めて」という誘惑を引き起こし、嗜虐心を煽る。 本作で個人的に興味深いのは、その話構成の容赦のなさである。それは作中の凌辱劇のことだけではない。奈落の底に堕ちるのはヒロインの無抵抗ぶりにも非があるという姿勢である。 ヒロインは間違いなく理不尽の被害者であり、責められるべきいわれはない。しかし、選択肢によっては傷は残っても戻ることができるからだ。 嫌だといっても戦おうとしない。その結果が、あのENDへとつながる。 どれだけ自身に落ち度がなかろうとも、投げ込まれた不条理に反抗しなければ奪われるだけだ。この当たり前だが容赦のない構成は面白く、本作独自のリアリティを醸し出している。
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