舉報鑒賞

3年間の学生生活で行われた記録故、総ページ数だけでも呑みこまれてしまいそうな作品である。こちらのサークル様の匂いたつような濃密さもレベルアップしている。「これだけページ数が多いと非エロも多いのでは」と思うかもそれないが、シーン同士の中継ぎなど必要な数だけで、ほぼエロなのでそこは安心してほしい。

一人のゲスに堕とされるNTRらしく、チャラく悪どい男に対して、ヒロインは最後の最後まで「心は彼氏のもの」を貫き、清楚そのものだ。この対比が汚される演出を盛り上げてくれる。男の性技に絶対に負けないとするも、最後には必ず屈してしまう。必死の我慢がすべて無になる絶頂時の作り込は凄まじく、数多くの差分により全身がガクガクと揺れるヒロインの肢体はどのシーンもエロい。その健気さとのギャップは下衆男とともに興奮必至である。
お約束のデート乱入や彼氏の目の前で(電話越しで)という場面も繰り返し出てくるが、愛し合う男女を小馬鹿にする煽りが上手く、盗られている感が強い。ジャンルファンは喜ぶであろう。
また調教的な要素もブレンドされており、初めの嫌がっていた態度も徐々に変化してゆき、思わず感じてる声や身体の求めてしまう反応など、見える/見えない部分の染められてゆく無慈悲さも味を出している。
サブヒロインの妹もスポットライトが当てられている。竿役のこの娘に対する使い方が上手く、性としても籠絡の道具としても役をこなす妹はサブとはいえ必須キャラである。絶対折れないメインヒロインへの切り札ともいえ、竿役がどう繰り出すのか、そして物語の破局はどうなるのか、是非見届けてほしい。

なお、お馴染みの多様なコスも健在であり、メインサブどちらもその性格や魅力を引き立てるナイスチョイスとなっている。終盤あたりのアブノーマルな衣装も、戻れない印象を決定づけ、センスが良い。