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「兄を手玉に取るクールないもうと」 へのレビュー

オススメ! 女の子の"ホンネ"は、どこまで?

2017年04月17日   alzeid さん

このレビューは参考になった x 1人

嘘か本当か分からない言葉で聞き手である兄を惑わす妹に
手のひらの上で踊らされながらもイチャつける…というお話です。

トラック1ではカノジョ(妹の友人)との初体験…という嘘のストーリーを
妹に告白しながら事細かに問い質されるパートになっており
あたかも官能小説を耳元で朗読されているかのような気分を味わえます。

続くトラック2~3では「昨日はあんなことを言っていましたが、
本当は(初体験)まだなんでしょう?だから私が指南してあげます」
と、妹をカノジョ役にした実戦練習を行うことになります。
当然この流れで行くと「本気の部分もあるけれど、練習という"建前"で戯れる」
そんな王道展開になるわけですが、セリフ回しが秀逸な上に
声を担当されている淡雪さんの熱演も相まって
何が練習(カノジョ)で何が本番(妹)なのか分からなくなり
文字通り手玉に取られる感覚が全身を包んでいきます。

後半のトラック4~最後のトラック6にかけて
少なくとも聞き手である兄の視界にはもう妹しか入っておらず、
妹も半ば乗り気な様子を見せますが
「あくまでも私(妹)はニセモノで、あの子(カノジョ)がホンモノなんですよ?」
というスタンスであることをチラつかせてこられ、
肉体的には完全に交わっているのに精神的には焦らされているという
痒いところに手が届かないもどかしさで、どうにかなってしまいそうになります。

…と、ここまで書いてきましたが結局どうなの?というと
都合の良いように解釈していいんです、というかそれが出来るのがこの作品の大きな魅力です。
設定どおり素直に、イビツな三角関係の背徳感でゾクゾクするも良し
"この作品のヒロインは妹である"これだけを取り出して単純に妹と愛し合うも良し
アナタに合った楽しみ方ができる作品です!

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