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「狼のホリホック」 へのレビュー
2016年06月15日 なしぇる さん
このレビューは参考になった x 5人
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タイトル通りです。この作品は難しい操作は無いですが、一つ一つの言葉に意味があり、読み手が考える必要があります。 例えばタイトルの狼のホリホック。ホリホックとはタチアオイの事で、学名はアルケアロセア。アルケアは病気を治すで、ロセアはバラ色の意を持っています。作中でもホリホックは薬用とあるので、狼の病気を治すとも読めます。 現に作品に出てくる狼は病を患っています。その為、薬を使い続けているのですが、使用者は薬の用法・用量を既に誤っており、それ故に歪になっています。 繰り返しになりますが、この作品はただ眺めるだけでなく読み手が考えることに意味があります。それを踏まえると、開始直後に手に入る母からの書置きは非常に練られていると感じました。
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