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「ナナハよ。」 へのレビュー
2015年10月05日 Alt Kanna さん
このレビューは参考になった x 14人
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偏執的な男女隔離政策が布かれ、公僕と奴隷しか存在しない文字通り地獄のディストピアで家族の絆を保とうと奔走するRPG。 「この物語で一体誰が報われたのか、救いはあるのか」という感覚が最初から最後まであらゆる人物に付き纏う重厚かつダークな雰囲気が秀逸です。 プレイ時間:初見で10時間超、周回4~5時間ほど NTR:奪還は可能ですが回避は不能。基本ヒロインにした方が酷い目に遭います 戦闘:レスポンス良好、雑魚は勝ちパターンを組んで1~2ターンで処理、ボスは相棒と装備により戦法を模索で対処。 困ったら毒と暗闇盛れば大抵何とかなる 個人的に一番評価したいのはボタン連打ゲーは許容せず、しかし無駄なレベリングは要求しない見事なレベルデザイン。 ツクール作品でよく耳にするフリー素材ではないBGMも○。全体的にローテンポで静かにテンションを煽ってくる作品によく合ったものです。 主人公は有能かつ勤勉なためプレイヤーの分身として申し分なく、襲い来るクズの群れと理不尽が家族を奪っていく逆カタルシスを堪能できます。 回想モードはEDが回収できないためセーブを残す必要があるなど少々使いにくい。 ED分岐フラグが序盤から乱立するためデータの使い回しがしにくい、にも関わらず周回のシステム的な支援要素がほぼ無いなど愛が試される難点もあります。 10/1アップデートにてTrueEDとBadEDが追加。 追加BadEDの出来栄えはエロも演出も素晴らしいの一言。 このゲームの全てが凝縮された救いの無さは必見です。 既プレイヤーが最初からそのためだけにやり直してでも見る価値があるか? 私はあると断言しましょう。
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