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「イタズラ戦争~小さな離島の物語~」 的鑒賞
2017年02月06日 てきとう 先生/女士
このレビューは参考になった x 25人
評論選擇的類別:
ヒロインは一見お嬢様育ちで天然な人妻教師ですが、幼少期は島の悪ガキに勝るとも劣らないレベルのイタズラっ子だった、という特徴的な設定があります。このためセクハラ紛いのイタズラに対してただ怒るのでなく対抗意識を燃やし、お仕置きと称したイタズラ合戦を仕掛けていくわけです。 当然エロい方向にエスカレートして島の大人を巻きこみNTRに発展するのですが、この過程でヒロインの嗜好が(ここが特に秀逸なんですが)「イタズラの達成感」から「NTRの背徳感」にシフトしていくのですね。イタズラと称したセクハラを経て生来の「してはいけないことに対する快感」に性的快感が加わって……という運びです。たぶん。コレの何がすごいって、いつの間にか島中の男にヤラれちゃう段になってもヒロインに汚れ感というか「こいつサイテーやな」という印象が薄いんですよ。恐らくNTRの根底にあるのが天然とイタズラ好きという、プレイ開始時に好感を抱くであろう要素なためでしょう。NTRまくるまで丁寧に段階を踏んでいるのですね。 しかも夫は無能なまでの鈍感で最後まで何も気づかずそもそも島に来たのも夫が左遷されたせいなので同情する気にならないのですが、そんな夫に対するヒロインの愛は最後まで揺らぎません(NTRのスパイスにはしますが)。息子も小さいのでなーんにも理解してません。やさしい世界。 以上のように、本作はヒロインに対する悪感情を丹念に回避しているわけです。なので最終的にはかなりインモラルなあれやこれやをヤってしまうのに、プレイ後の心にはさわやかな風が吹いています。 NTRに抵抗が薄い方には自信を持ってオススメできる作品ですね。本当に、作者様の苦心がうかがえる力作ですよ。
(* 為必填項目)