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敗北に向かうまでの丁寧なつくりが、バトル本番の臨場感と被虐性をこれ以上なく高めてくれます。

リョナや敗北ヒロインを売りにしてる作品でも、負けるまでの過程がほとんど描かれない、あるいは負けて堕ちる描写のテンプレ感に不満を感じる方は多いのではないでしょうか。
(例:強いというのは設定だけで、リアクションはほかの普通のヒロインと変わらないみたいな…人質とられて勝ち負けもなく即無力化みたいな…)
この作品では一切そうした不満はありませんでした。

純粋・気丈なヒロイン描写と、プレイヤーとして全力で戦っても勝てないという純粋な「力負け」の絶望感がこれでもかとねちっこくつくりこまれていて、ヒロインが負けてヤられる系統が好きな方なら買って損はないかと思います。

リョナ描写としてはグロすぎないライトなものなので(設定としては重いものが少々ありますが)、そこも可愛い絵柄と相まって好みでした。

正直、もっと高くてもいいから定期的にこのシリーズやってほしいです。
最近は供給がずいぶん少ないので、需要はあるかと。