舉報鑒賞

悪堕ちモノが好きなので、悪堕ちで検索してこの作品に出合いました。いやー、いい作品でした。

ストーリーは、世の中すべてを憎んでいるような人間の主人公(タイトルに偽りなしの狂人。能力的には普通の人間)が、気弱な魔王の女の子(魔族と人間の争いを納めようとしている)を騙して、魔王の力で人間界を滅ぼそうとするというものです。人間の勢力が魔王の作ったダンジョンに攻め入ってくるので、そいつらを撃退しようというゲームです。

そして、人間として、魔物を倒すためにダンジョンに入ってきたヒロインたちを、魔族の魔法で洗脳し、主人公に従順な存在にするというのが今作の悪堕ち要素で、目玉だと思います。

洗脳される女の子たちは、かなり個性豊かで、めっちゃいい子もいれば、元から割とろくでもない奴もいます。洗脳が完了した時に、非エロの悪堕ちイベントが発生し、キャラがどんな風に堕ちたかが分かるのですが、このイベントがかなりエグく、個人的にはエロイベントよりも興奮しました。あんなにいい子だったのに、悪堕ちするともう・・・大変なことになったりします。

さらに特筆すべきは、メインヒロイン(魔王)のかわいさです。見た目もめっちゃ好みなのですが、強大な力を持っているのに、弱いくせに威張り散らかす主人公に威圧され、言うことを聞いてしまい、平和を目指すという自らの目的と逆のことをさせられてしまう愚かさや、そのくせ次第に主人公を頼り、依存していってしまうダメさ加減が本当に愛おしいです。
このメインヒロインには、主人公の選択肢によって複数の結末が用意されているのですが、どれも最高に興奮しました。

これは悪堕ち好きなら絶対やるべき作品だと思います。
ストーリーが好きすぎてこのレビューではちなみにになってしまうのですが、防衛パートのゲーム性も面白いですし。