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Avaliações de 亡国のクルティザンヌ
09/11/2016 BetaSS さん
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Palavras-chave selecionadas pelo avaliador:
選択肢なし。 プレイ時間は、ややじっくり読み進めていたため7~8時間かかったかと思います。 ネタバレを避けるためやや奇妙な書き方になっている部分がありますがご了承ください。 同サークルの同系統の作品『Dahlia』はプレイ済みですが、ミステリー/サスペンス作品として大きすぎるくらいの進化を遂げていると感じました。 「歴史群像ノベル」と謳っている通り、舞台となった19世紀フランスの政変を基軸に物語は展開します。 政治を扱っていることもあってか登場人物の数が多く、人物同士の関係もなかなか複雑なものになっています。 学のない自分のような人間にはついていくのが結構大変(誰がどういう人物だったかわからなくなってくる)でしたが、政変の歴史的背景についてはフランス語音声+字幕による解説パートが定期的に挟まれるため特に問題なく理解できました。 そういった解説パートなどの雰囲気もあいまって、ラノベなどに寄せた形の普通のビジュアルノベルとは一線を画しています。 絵柄こそ普通のアニメ絵であるものの、中身はとてつもなく重厚なミステリー/サスペンス作品です。 語り(プレイヤーへの物語情報伝達)の手法も見事で、基本的には複数のキャラクターを行き来する全知的な語りを用いながら、重要な登場人物の心の内は巧妙に隠され、プレイヤーの不安を大きく煽ります。 ある人物がこれから何をしようとしているのか、はっきりと理解したとき、人間の持つ恨みや憎しみの恐ろしさに全身が震え、涙が流れました。 「女装少年」という個人的になじみのないキャラクターが登場するため購入前は少し躊躇していましたが、そういった部分にとらわれず、政治を扱った作品や、重厚なミステリー、サスペンスがお好きな方には全力でおすすめしたい作品です。
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