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「蟲ッ刻 第二章〜巡〜」 へのレビュー

オススメ! 今後が期待の伝奇作品!

2016年12月06日   ヘリオガバルス さん

このレビューは参考になった x 3人

ヨツツジさんの作品を蟲の目から見させていただいてます。
今回の蟲ツ刻も、蟲の目に勝るとも劣らない、非常に綿密な設定の舞台と、先の展開の読めないミステリーを繰り広げています。
蟲の目はプレイしてないという方でも問題なく、プレイできる内容になっていますし、勿論蟲の目をプレイした方であれば、より深く、この世界観に浸れることでしょう。
シナリオについては是非その眼で確かめてほしいので、あまり多くは語りませんが、二転三転する展開で、冗長さは一切感じさせません。とにかくどんどん読み進めたくなってしまいます。
そしてなんといっても今作から声が付いたこと。これは非常に魅力的です。またこちらは一章とのセットにもなっていますから、初めての方でも一章から買う必要はなくなっているのも良心的です。
ただしいくつか欠点も述べます。
先ず一つ目が、このゲームの仕様です。UI面などは一般的なノベルゲーとしては問題ないものですが、仕様なのかわかりませんが、ゲーム画面以外、例えばプラウザなどを触ると、ゲームが非アクティブになってしまいます。ながらプレイをしたい、というわけではありませんが、いちいちキャラクターのボイスまで停止してしまうのは少し煩わしく感じました。
次に選択肢です。これは前作からそうでしたが、この作品にはルート分岐というものはありません。勿論選択肢での分岐を作るというのは、シナリオを二つ作るのと同義ですが、やはりノベルゲーの醍醐味は、予測できないストーリーへの緊張感だと思います。特にこうした伝奇モノでは。
良し悪し両者を述べましたが、総評しても値段以上の価値のあるゲームだと思います。このタイプのゲームが好きな方で、購入を迷われている場合はプレイをお薦めします。

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