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「少女カラフル」 へのレビュー
2017年10月10日 エロスケノカラス さん
このレビューは参考になった x 1人
レビュアーが選んだジャンル :
綺麗なエロマンガ、という感じ。 一応短編集なんだけど、全ての作品はリンクしており、最後の2章できれいにまとまる。 エロマンガで連作というのはそれだけでも珍しく、印象に残った。 シナリオ重視というほどではないが、エロに対する味付けとしてシナリオが調味料のような役割をしており、 エロを鑑賞する上で邪魔になるどころか、シナリオがエロの魅力を増幅している。 エロマンガとしては、エロとシナリオのバランスが理想的ではないか、と思う。 エロシーンについていえば、先にも書いたように綺麗なエロだった。 濃厚なエロという感じではないので、人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれないが、 淡泊ということはなく、結局は好みの問題だろう。 作品の雰囲気にピタリと合っているという意味では、むしろ優秀なエロである。 この作家を読むのは初めてだが、なかなか良かった、絵の美しさに心引かれた。 特に印象に残ったのは、P130の一枚絵なんだけど、思わず見惚れてしまった、躍動感がすばらしい。 エロ目的で読み始めたのに、エロくない絵に惹きつけられるという、希有な体験をすることができた。 そして、こういった非エロパートが優れているからこそ、エロが引き立つということでもある。 エロ・キャラ・シナリオの三つが非常にバランスよく詰め込まれた作品であり、 作者は今後も、こういった作風で書き続けていってほしいと思う。
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