身も心も穢されていく女の子達の短編集。ですが、SMや血を流すような調教というものではありません。
度重なる凌辱で精神が崩れ、人格を失っていく少女達の姿が肝です。本当に人が壊れるというのは心を書き換えられることを言うのかも知れません。
個人的に印象深かったのはラストの『嘘だと言ってよ、お父さん!』ですね。この作品は父娘とはいえほぼ唯一と言ってもいいほどラブラブセックスに終始しているのですが、ラストで娘は幼い頃に拉致されて歪んだ関係だったと暴露されます。それだけなら後味の悪い話でしたが、カバー裏に拉致した父親への娘からの手紙があり、なんとも言えない闇の深さを感じさせました。
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