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「ご耳愛部!~愛雪の章~」 的鑒賞

夜が更け月が笑うまで 星が眠る東雲を迎えるまで

2015年05月16日   伊達さん 先生/女士

このレビューは参考になった x 5人

評論選擇的類別:

このシリーズ、好きでしょっちゅう聴いています。

所謂耳かき安眠音声の中では独特の作品だと思うんだけど、その独特さが面白いというか、ある種真っ直ぐすぎて独特になっているという。
ご耳愛部聴いていると、音声作品って、やっぱり言葉なんだな、というのを思い出すんですね。
言葉の力がすごい。

安眠系の音声にはつきもののフワフワした声でなく、明瞭に、芯の通った声、演技で、意味のある言葉を丁寧に喋りかけていく。
その言葉も洗練されているというか、独特の詩的なヴェールに包んではあっても、押しつけがましくなく、気付かないうちに聴く人の心の傷を塞ぐような、そういう言葉を慎重に選んである。

フィールドレコーディングによる環境音やしっかりと温度の感じられるような呼吸音など、録音も相変わらずハイクオリティ。
しかしご耳愛部はやはり、言葉の力を信じるというスタンスが個性であるように思うし、そこが素晴らしいですね。
お腹を満たすひと切れのパンの話、ビリジアンの絵の具の話、過去作にも印象的なエピソードが幾つかありましたけど、今回の雪を好きな理由の話、これもまたいお話でした。


あと、聴く前にサークルさんのブログを訪れるのをお忘れなく。
このシリーズ、何気にこの部分が(内容からすると不釣り合いな位、笑)大変に優れていると思うのですが、嬉しいサプライズがありますよ。

* 為必填項目)

緣由*