同人ゲームをつくるにあたってのハウツーを、魔王物語物語という自作ゲームの制作過程を作者が簡単にまとめて、解説しながら指南していくという内容です。
中身は、たとえばゲームをつくるのにこういうことをしてゲーム作りの技術を伸ばしていくんだよ、というような技術書的な側面は薄くて、
ゲームを作るときの目的やスローガンを、ゲーム制作の各工程での指標を列挙してある本でした。
この例えで伝わるかは心配ですが、要するにビジネス書です。
文章自体は、所々で自分を卑下する自虐芸的なネタを挟んでいるので、読み物としては人を選ぶと思います。
個人的な印章ですが、この本で作者のてつさんは3流っぽさを演出しようとしているようですが、本人の言葉の表現が上品なのでいまいち3流になりきれていないのが残念であり、同時にそれが作者のてつさんの魅力であると思います。
全く褒めていないようですが、下手に既存のゲーム制作のハウツー本を買うよりこの本を買ったがいい、といえるくらいは内容あります。それこそ 210円が安すぎるくらい。
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