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「雅 -MIIYABI- 幽冥歌聖」 へのレビュー

オススメ! 激しくも優美なオーケストレーション。

2017年05月20日   Tikuwabu さん

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 本作は東方妖々夢の楽曲をアレンジしたものであり、その幽玄な世界を激しい曲調のオーケストレーションでまとめ上げた音楽アルバムです。
 12曲54分の内容はボリューミーで、その壮大な世界は始まりの「幽玄境の恋唄 ~ Passege of Cherry Blossom」と終わりの「桜の花が咲くまでに」をリンクさせる形で完結している。
 全体を通して激しい楽曲が目立つだけに、そこでのピアノの簡素さは美しく響きます。特にピアノ独奏の「桜の花が咲くまでに」は本当に美しい。

 販売こそわりと最近ですが、趣味工房にんじんわいんさんの作品としては三作目だそうで(サークル側で設えられている型番もHACW-TA1003となっています)、初出は2006年。
 この漢字一文字シリーズの前作「桜 -SAKURA- 紅響楼閣」が初作のようですから、再販の類になりますかね。
 とはいえ、音質面で問題があるわけではありませんので念のため。

 前作のオーソドックスな内容から比べますと、よりコンセプトを明瞭にした今作のアレンジはより尖った内容であり、非常にクールです。
 ハードロックのテイストやメタルのテイスト、あるいはテクノのテイストなども導入したアルバムのカラーはかなりダークですが、それが原作の音楽の幽玄さとよくマッチしている。
 ハイテンポな楽曲が多いだけに疾走感がある一方で、前述した通り最後に落語で言うサゲのような楽曲もあって、頭の曲へと繋がっている。ヘビロテにも向いていますね。

 趣味工房にんじんわいんさんのアレンジは何作か買わせていただいておりますが、いまのところ最も気に入った作品です。
 各曲について書くスペースはありませんのでこの辺にしておきますが、大変魅力的なアルバムです。
 エレキギターが活躍するようなクールなオケアレンジをお求めの方に強くお勧めしておきます。良いアルバムですよー。

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