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「新竹取物語 1000年女王(5)」 的鑒賞

急に重圧がのしかかってきた

2018年08月16日   穂積 先生/女士

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正直言ってこれまでの1~4巻は主役と言っても名ばかりで、主にヒロインが話を動かしていました。
いえ、常に彼の視点で描かれている意味では紛れもない主人公で、代わりを務める人物は居ません。
ただ、良くも悪くも巻き込まれているにすぎず、物語の舵を取っている感覚は皆無でした。
しかし、この5巻では一気に人類の牽引役を任されます。
少年の肩に重圧が急に過積載されて、逃げ出したいくらいのプレッシャーです。
でも、これでこそ主人公の醍醐味です。
危険と重責に身を焦がしながら、敵を圧倒し、ヒロインとロマンスを演じ、勝利の道を模索するスペクタクルこそが主人公の主人公たる所以です。
その責務を果たすことで冒険巨編の骨格を浮上させ、作品の締めくくりに相応しい熱い展開を完成させています。

* 為必填項目)

緣由*