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「大不倫伝」 的鑒賞
2018年08月07日 穂積 先生/女士
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評論選擇的類別:
男女の結婚観も日本の住宅事情も今見ると古いのは否めません。 だから、「大不倫伝」と称しているものの、今風の呼び方をするならば「別れさせ屋」で意訳できると思います。 ただ、現代に実在するその種の職業とは手法が少々異なります。 作中の妻の多くは既に不倫の兆候がありますが、探偵のようにその現場を押さえて写真や音声などの物証を提出する、のではないのが本作のミソです。 サンプルにもその見本となるシーンが出ています。 主人公は桁外れなサイズの雄を持っていて、その逞しさに魅了された人妻が一夜の過ちを犯してしまい、それを以て不倫の事実とするのです。 「え?それマッチポンプじゃねぇの?夫の依頼ならむしろ妻が有利にならない?」と心配してしまうものの、そこは時代が時代なので妻が夫以外の男と既成事実を行えば、仔細は無視して夫側の加点になるみたいです。 逆に言えば妻もそれは知っているのに、本能的な女の欲求に逆らえないほど主人公の雄が凄まじい証明でもあります。 これぞ松本零士と言わんばかりの流麗で大和撫子然とした人妻が情欲に駆られて、主人公に身を重ねる姿は色っぽさが天井知らずです。 それでいて、主人公は同作者様好例のチビ&ブ男のコンプレックスを抱えていて、それが美女を虜にする逆転の爽快さも見逃せないポイントです。
(* 為必填項目)