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「快楽ヒストリエ」 へのレビュー
2018年01月20日 穂積 さん
このレビューは参考になった x 34人
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いや、たしかに明確な局部の描写ないし、決定的な男女の交合はアングルでぼかされています。 エロよりもギャグに比重が大きいと言っても間違っていない作品です。 だから、「全年齢」枠での販売となるのは全くの妥当で何ら非の打ち所がありません。 でもなぁ、載ってた雑誌はR-18なんだけど。 [作品内容]にも書いてあるように、またサンプルページを見ても「何言ってんだ?こいつ」となるように、歴史上の偉人が掲載誌『COMIC快楽天ビースト』を愛読していたと仮定した上で進行するギャグ作品なのです。 エロ漫画が尊く素晴らしい物なのは言うまでもなく当然だとしても、それを歴史に織り込むストーリー作りが無茶苦茶すぎます。 お気軽に女体化してきますし、それを奇想天外な論理で裏付けし、開いた口が塞がらないのを通り越して閉まってない口から笑い声が出てきます。 シュールギャグのフルスロットルです。 原始編、古代編、平安編、鎌倉編、安土桃山編、戦国編、島原編、江戸吉原編、徳川綱吉編、幕末編、日本神話編、古代エジプト編、古代ギリシャ編、古代ローマ編、創世編など多岐にわたるものの、全て「男はエロ漫画を熟読し、生身の女から縁遠い」のが大前提で成り立っています。 漫画どころか紙すら確立されていなかった時代でそれをやるもんだから、もはや訳が分かりません。 しかしながら、テンポが良くて意味不明に笑えてきます。 そして、本作の最も恐ろしい所は画力です。 ギャグとデッサン力の融合は危険だと再認識させられます。 劇画的とすら言える素晴らしい絵で、真面目な顔の偉人がエロ漫画を大絶賛しているとそれだけで面白いのは間違いありません。
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