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「號鉄のジョニー (1)」 的鑒賞
2018年07月06日 穂積 先生/女士
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木曜9時放送の某ラジオのパーソナリティーにイチ押しされて手に取ってみたら大正解でした。 聞きしに勝る血なまぐささで、流血が苦手な方はもちろん生物の解剖図が見られない人にはお勧めできないインパクトを誇っています。 同作者様のいつもの作風、お色気お姉さんを期待しているならば少なくともこの1巻では大間違いです。 しかし、それだけ大きく舵を切った甲斐あって凄まじいハードボイルドの圧力です。 お色気成分こそ少ないものの、男が好きな物「血まみれの格闘」「メカニカルな武装」「渦巻く謎の過去」を重武装し、惹きこまれる内容です。 特に鮮血の描写はモノクロの漫画でありながら、流血のみカラーを得た独特の演出方法を採用し、単なる迫力の違いにとどまらず、液体という白黒では明暗を付けにくい存在を見やすくしてくれています。 また、サンプルにも掲載の通り主人公の体は機械だらけで、なおかつ武器だらけなので男なら憧れる強さとビックリドッキリメカっぷりである反面、裏を返すと周囲を脅えさせ、日常生活にも適さず、孤独を余儀なくされる悲しさがハードボイルドを加速させます。 さらに、その生身が残り少ない体になってしまった所以も謎めいていて、続巻が待ち遠しい仕上がりです。
(* 為必填項目)