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「ささやき彼女 冬子」 へのレビュー
2015年02月24日 7寸の出刃包丁 さん
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心と体がほっこりする甘い時間でした。 どうやって触れたらいいのか探るように、恥ずかしいけれどふれあっていたいという葛藤が見事です。彼女が精一杯の背伸びをしてスキンシップを取ろうとしてくれるのです。 たどたどしい手つきで、手を、耳を、包み込んで懸命に尽くす姿が健気です。触れてはみたものの、ぬくもりを伝える以上に何ができるのか、彼のしぐさを伺いながら気を遣うのです。少し震えるような声色が、緊張感と初々しさを感じさせるので、聞いているうちに、頭をよしよしとなでたり、そっと抱き寄せて意地悪してみたくなってきます。 控えめながらも大切な彼のために精一杯頑張る姿がほほえましく、慣れないながらも一生懸命尽くしてくれる幸せを感じることができました。 くすぐったくも甘酸っぱい、つないだ手を一つのポケットで温めあうような感じの作品でした。
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