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「東方入眠抄15 ココロマヨイ」 的鑒賞

新しいチャレンジ

2017年07月13日   海月 先生/女士

このレビューは参考になった x 3人

東方入眠抄初の試みがいくつもなされています。

まず、最初のラポール形成を担っていたボイスドラマ部分を飛ばして催眠音声からスタートします。
名乗らない正体不明の施術者(一体、何こころなんだ…)が、催眠風ボイスドラマに誘導していく…そう、歴代シリーズのように「明確なヒロインが、目的を明らかにして被験者を眠らせる」テンプレートから大きく外れています。

これは、繰り返しの視聴を前提として組まれた構成のためです。恐らく、初回の視聴では中途半端な催眠風ボイスドラマとしか感じられないでしょう。
周回すれば――構成を理解した上で聞くほうが催眠に深く入れるという催眠の基本を武器にして――印象が大きく変わることでしょう。2週目以降は冒頭の施術者がなぜ普通にこころちゃんではないのかも理解していることでしょうし。

ただし、この構成は「眠る」より「物語を聞かせる/体験させる」事に向いた構成となるので、シリーズの中では物語性を重点においた作品といえると思います。
(冒頭では見えてこないヒロインの儚さもシリーズの特徴です)

* * *

さて、おまけ(トラック06)は本編の繊細でピュアなこころちゃんのイメージを完膚なまでに吹っ飛ばす、むしろ別人だろうこれ!という超テンション爆アゲな何かです。
ボーナストラックがシリーズの最大5曲中、本編2曲おまけ3曲というあたり、ある意味肝煎りなのかもしれません。Re:Volte様は元々音楽サークルですから。
(催眠音声目的の私は、Re:Volte様の明るいor激しい系の曲を今回初めて聞くことになりました。こちらは、音楽に明るい方にレビューをお願いします)

ただし、冒頭がハイテンションでもしっかり眠らせに来る事が可能なのはRJ167282やRJ198282で証明済みです。むしろ初回ならおまけのほうが寝れるかもしれません。

* 為必填項目)

緣由*