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「MagicScrollTactics」 的鑒賞
2018年06月19日 珍宝銀々左衛門 先生/女士
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評論選擇的類別:
横スクロールのSRPGという、独特のシステムをウリにした意欲作です。 システムにこだわった作品って、システムのみに注力しすぎるあまり他の要素がおろそかになってしまうパターンが多いのですが、 本作は丁寧に作りこまれています。 グラフィックはサムネイルからもわかるとおり、可愛らしいデザインで、ドット絵もしっかりアニメーションしています。 BGMは種類こそ少なめですが、要所要所での使い方がうまく、ゲームサウンドとして違和感のない仕上がりになっています。 シナリオはあっさりですが、キャラクターがちゃんと立っているので、ゲームへの感情移入に丁度いい塩梅です。 で、肝心のゲームシステムですが、シンプルながら奥が深い作りになっています。 そう、シンプルなんです。単純なマスの数で言えば、よくあるシミュレーションRPGよりも少なめです。 一部のキャラ以外は飛べず、飛べるキャラも地面+1の高さまでしか上がれないため、 「空中に飛行弓兵敷き詰めて絨毯爆撃」みたいなのはできません。 だからこそ、少ない移動可能範囲にどうキャラクターを進めていくか? というところで、頭を使う必要が生まれてきます。 独特のシステムに慣れるまでは、戸惑うことの方が多いかもしれません。 慣れてくると、状況毎にどう立ち回るべきなのか見えてくるので、敵や地形に合わせてスキルや装備を組み替えるのが楽しくなってきます。 そうそう。本作は敵とのレベル差で取得経験値が増減するシステムなのでパワーレベリングがかなりやりやすくなっているのですが、 実のところレベル上げはあまり必要ありません。装備とスキルが非常に重要になってきます。 シンプルで奥の深い作品です。強いて言うなら、キャラ育成の幅が思ったよりも狭かったことと、二週目のやりこみ要素が薄いことくらいしか不満はありません。この値段なら、十分なボリュームでしょう。
(* 為必填項目)