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「Monochrome Wizard~黒の讃歌、白の鎮魂歌~」 的鑒賞

オススメ! 官能的な成長譚

2019年09月08日   ルナマリア 先生/女士

このレビューは参考になった x 8人

評論選擇的類別:

プレイするゲームのジャンル、範囲を広げてみようと思い乙女ゲーに手を出しました。
非常に練り込まれた設定、世界観とそれを補強するBGMや美麗な背景、
造形の魅力的な登場人物たち。
またゲームの長さにしてはエンディング分岐が多く、大きく分けて「成長ルート」と「嫉妬ルート」があり、
正統派な純愛と、悲劇が悲劇を呼ぶ展開、どちらも楽しめるようになっています。
(爽やかな気持ちで終えたい人は、成長ルートを後回しにするといいかなと思います。
自分は嫉妬ルートを後に見てしまい、ちょっと悲しい気持ちになったので……)

序盤はバトルシーンが立ち絵だけで済まされてしまったりして、
ちょっと迫力がないかな…と思っていたのですが、
クライマックスでヒロインが戦力として活躍するシーンの「ここぞ」というところで一枚絵が使われる。
これを見ると、むしろ今までの描写は、この「ここぞ」を引き立てるためにあえて溜めていたのだなぁ!
なんて感心もしました。

肝心(!)の濡れ場も期待を裏切らない出来です。
主人公は悲惨な生い立ちから非処女なのですが、セックスで感じたことがない。
それをレオ、ウィル、二人のイケメンがそれぞれ心をほぐして乱れさせていくのは非常に官能的でした。

あえて自分の希望を述べるならカレン(主人公)にもボイスが欲しかった…。
でも乙女ゲー的にはないほうがデフォルトかな?
まぁこれはゲームが魅力的すぎたために出てしまうユーザーの欲というだけで、
全体的にとても素晴らしいクオリティでした。

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緣由*