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「囁愛父-ササヤキアイフ-」 的鑒賞
2018年09月13日 ぴんくちゃん 先生/女士
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こちらの作品は近親物かというと難しいところで、判断は個人の受け取り方によって、変わってくると思います。 明るく振る舞いながらも、どこか愁いを帯びているアストルと彼の愛娘であり、体の丈夫ではないヒロインの穏やかな日々が、未来への不安を漂よわせつつ綴られます。 ヒロインをアストルが抱きかかえ、外に連れ出すシーンがあります。 その時の自然の情景の描写を声優さんが丁寧に語って下さるのですが、その語り口から風光明媚な美しさが脳裏に浮かび、想像することができました。 情事はトラック二つ分、一時間弱のボリュームです。 ヒロインが性的に無知ということもあって、若干、性教育のような説明が入りつつ進んでいきます。 お互い求め合いながら、体温の温もりを感じあう姿は、許される愛や行為ではないのかもしれませんが、愛し合う恋人同士のような、それこそ夫婦の営みのようにも思えました。 不安に押しつぶされそうになるアストルを受け止め、真実も何もかも受け入れたヒロインは、彼の娘ではあるのだけれど、母親のようであり、聖母や女神のようでもありました。 一体どんな気持ちでアストルはヒロインを見守り続け、寄り添っていたのかと思うと、とても胸を打たれます。 本当の幸せとはなんなのか、考えさせられる奥深い作品でした。
(* 為必填項目)