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「繋がぬ沖の捨小舟」 へのレビュー

オススメ! 親一人、子一人の愛欲生活

2019年07月20日   ぴんくちゃん さん

このレビューは参考になった x 12人

作品発表時からとても楽しみにしていて、発売前からCi-enで公開されていたSS拝読後、必ず購入しようと心に決めていました。

職場から追い出されそうな事を錯乱しながら伝えつつ、練炭使用の親子心中を仄めかすシーン、首吊りするための場所を室内で探す姿は涙を誘いますが、なぜか不思議と笑えます。
トラック名は、友隆さんの気持ちや精神状態を表わしていると思います。
友隆さんが、亡妻でヒロインの亡母にあたる女性(死因・事故死)を罵りますが、旦那の稼いだ金を別の男に貢ぎ、貯金も使い込む悪妻愚母なので、仕方ないと思いました。

ヒロインはファザコンですが、エレクトラコンプレックスのけもあって、友隆さんが初恋相手で初めて純粋な欲望をいだいた男性でもあると思います。
外見は母親似らしく、友隆さんは自分が抱いているのが、憎い亡妻なのか愛する娘なのか判断がつかなくなったのか、ヒロインに酷い言葉をトラック2の前半でかけます。
肝が据わっていて度胸もある子ですが、自分を犠牲にしても役に立ちたい何かしたいという狂おしいばかりの愛情を実父に持っていて、彼女の方が全てを受け止めていきますので、行為もよしよしセックス中心です。

最終トラックは特典と製品版に記載されていますが、こちらの有無で作品全体の印象が変わってしまう、お風呂でのいちゃいちゃです。
ダメだからこそ愛おしい、ダメなままでもそのままでも愛してくれる人が存在するのは、すごく幸せな事だという優しい雰囲気が作品全体から感じられました。
ヒロインを拒もうとする事もある友隆さんですが、最後は必ず快感に流されますし、授乳手コキもされ、娘相手に淫語も言い出すメンタルよわよわの男性で、娘大好きな真面目で一生懸命なお父さんです。
本編でも少々語られますが、御船親子の初夜的なものが気になりますので、SSなどでぜひ形にして頂きたいです。

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