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他人が誰も見てないところで外に出せるその人を作るために何をやってるかって知らないし、自分が誰も見てないところで外に出せる自分を作るためにやってることを知ってるのは自分だけなんですよね。
　でもそれは続けるにはリスクが大きすぎるよ千歌ちゃん、と思いながら聞きました。普段頑張ってる人、下手をすると自分の心身をいじめるような頑張り方で完璧をめざしちゃう癖があることを自覚してる人に、個人的には本当にお勧めしたいです。。でも、ほんとに病んでるときに聞くと辛いかもしれないですけど。

「俺馬鹿だから」とか自分で言うの、かなりきついというか、本当に弱いところを見せないように虚勢をはるんじゃなくて道化をやるほうにいく痛々しさが、そば太郎さんの演技ですごくよく出てました。「馬鹿の人の喋り方」じゃなくて、「馬鹿だと侮らせるのが生存戦略だった人の喋り方」という感じで。

　千歌ちゃんほんとは頭いいし、本を読むようになったならきっとそのうち千歌ちゃんがもっと楽になれるような本にも出合えるよ!そんな頑張らなくたってハニーちゃんは君のこと好きでいるよ!紅茶なんか沸かしたお湯にティーバッグほりこんどったら四分でそれっぽいの出来るんやで!適当でええねん適当で!
　と、世話やきのひとのようになりながら聞いてたんですが、オンラインでダウンロードできるおまけトラックに救われました。あれ、必聴だと思う。全体として明るくは全然ないんですが、あー生きようー大丈夫大丈夫何とかなる―と思える作品でした。