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「吸血鬼は鏡に映らない」 へのレビュー

オススメ! 朗読好きな人もぜひ

2019年06月09日   すな さん

このレビューは参考になった x 2人

本作は始めから終わりまでヒロインの部屋、そのほとんどがベッドでの二人の会話とアルベールさんの語りです。

彼は、9歳の小鳩ちゃん呼びのヒロインに出会ってから、度々彼女の部屋を訪れます。
吸血鬼になり感情を失った彼ですが、彼女と会い、彼女の感情を共有できる時間に幸せを感じています。
随所から、小鳩ちゃんを愛おしむ気持ちが感じ取れました。
小箱のお土産や涙の拭き方のシーン、とても好きです。

彼の生い立ちや吸血鬼になった経緯、18歳になった小鳩ちゃんの告白、それに対してのアルベールさんの答え、小鳩ちゃんが眠った後での彼の心情の吐露…。
どれも丁寧に綴られ引き込まれ、気づいたらアルベールさんにとても感情移入していました。
三橋さんの演技が素晴らしく、最後のアルベールさんのジレンマと希望を聞き、一度にたくさんの思いが込み上げてきました。

素敵な作品です。お勧めです。

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