舉報鑒賞

キービジュアルで一目惚れして、購入しました。
このサークルの作品に触れるのは初めてですが、オジサマもなかなかいいですね。

監禁(というか軟禁?)から始まるので、よくあるヤンデレものかと思っていたのですが、常におどおどしているせいか、あまり怖さを感じさせません。
ヤンデレというと、好きな相手の周囲にいる人間を憎悪し、危害を加えるというイメージがありますが、今作の彼はそんな様子は微塵もありません。ヒロインが望めば、家族への資金援助とか、老後の面倒まで見てくれそうな勢いです。勿論、ヒロイン本人に対しても至れり尽くせり。

年の離れたヒロインに本気で恋をした挙句、部屋に閉じ込めて永遠に解放するつもりがないあたり、確かに狂ってはいるのですが、どうにも間の抜けた感じがして、憎めません。ヒロインが終始冷たい対応で、逆に可哀想にすら思えてきます。そこがまたいいんですが。

独特なしゃべり方をするキャラクターなので、聴く人を選ぶ作品だと思いますが、すごく可愛いオジサマだと思うので、ぜひたくさんの方に聴いていただきたいです。