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美麗なイラストに惹かれてジャケ買いしましたが、決して後悔させない作品でした。

ざっくり言うと、酔って前後不覚になり男性に送り狼されてしまうという話ですが、このようなシチュエーションが何故王道足り得るかを、改めて思い知らされた気がします。

それまですごく紳士的だった彼が、強引に事に及ぶという急展開や、行為は激しいのに囁きかけてくれる声色はずっと優しいところが、聴いていてたまりません。

彼は一体何者なのか?
何故ヒロインは本気で抵抗しないのか?
色々と想像を巡らせていると、ラストまであっという間に感じました。
この没入感は本当に凄いです。

手首を縛ったり、Sっぽい発言があったりしますが、悪い人ではなく、ただヒロインに忘れられていたことが悲しかっただけ・・・。
全ては愛ゆえの行為ですし、最後は甘い感じになるので、ヤンデレっぽいキャラやバッドエンドが苦手な方でも安心して楽しめると思います。

ただ、猫好きとかピーマンが苦手などの設定が、ほとんど本編に反映されていなかった気がするのが、ちょっと残念です。
本編はすごく良かったし、いくらでも妄想が広がるおいしい設定が盛りだくさんだっただけに、勿体なさすぎて・・・。
この辺りを拾った続編が出ればいいのになあ、と思います。