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「愛執の檻(CV:黒井勇)」 へのレビュー
2019年01月27日 hamumaki さん
このレビューは参考になった x 12人
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長年の片想いを拗らせた男友達……この設定だけでご飯三杯いけますが、実際聴いてみると想像の遥か上をいく作品でした。 ヒロインの言動の端々から男として見られてないと思い知らされる度に、佑斗君が深く傷ついているのが伝わってきて辛いですね。 Hの最中に名前を呼ばせようとするのは、少しでも愛されている気分を味わいたくて必死だったからでしょう。 結局セフレの解消を切り出されてしまい、せめて体だけでも繋ぎ止めようと、ヤンデレの必殺技「監禁」を繰り出すわけですが、その為の準備が万全で、自分でもフられるのが薄々分かっていた事が、また泣かせます。 下心が多分にあったとはいえ、セフレになるそもそものきっかけだったヒロインの失恋の痛みを忘れさせたいというのは紛れもなく本心だったはずなのに、何故こうも報われないのか……。 許されない行為をしていますが全然憎めませんね、佑斗君。 思い出を手元に残すべくHを隠し撮りしたり、元彼に嫉妬して電車で彼女を愛撫したのには驚かされましたが、気持ちは分からなくないですし。 ヒロインに手作りオムライスをふーふーして食べさせている場面に至っては、可愛くてつい和んでしまいました。 想いを隠しつつ友達として健気に支え続け、本人が自称する通り本当に「いい男」だったのに、彼女がダメンズ好きだったためか、恋愛対象にはなれませんでした。 でも、それなら元彼に勝るとも劣らない「酷い男」と化した現在の彼はどうなのかなと。 佑斗君がもっと早く本性を見せていれば意外と気に入られて、普通に恋人として付き合えた可能性は……ないですかね。(笑) どうにか真っ当に幸せになれる道はなかったのかと考えてしまうのですが、そういうままならなさというか、いい意味での後味の悪さもまた、今作の魅力ではないかと。 ヤンデレ好きの方にはとてもお勧めです。
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