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「桜華譚~純白の日々~」 へのレビュー
2019年04月10日 hamumaki さん
このレビューは参考になった x 4人
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桜といえば西条家と思って購入しました。 環さんの口調は時代を反映してお堅いですが、ゾクゾクするねっとり感は健在です。(笑) 三楽さんのこの声を聴くと、ああ監禁婚を聴いてるって感じがして嬉しくなります。 今作はハッピーエンド版との事で、一見あの監禁婚シリーズとは信じられないほど穏やかに(でもHシーンは安定の濃ゆさで)話が進んでいきますが、その裏で環さんが何をしたのか大体想像つくのが怖いですね……。 お茶、治療、腸詰め、野犬と夜盗の侵入、桜の木の下に埋められたものは……。 作中で環さんが自白した案件もありますが、そうでもないものまで「あっ……(察し)」となってしまうのが何とも。(笑) 普段の胡散臭さに比べ、父親への復讐を望む言葉に妙な真実味があった事といい、基本彼の言葉は話半分で、時折冗談めかして口にする物騒な事こそ、真実と思って聴いた方が良さそうです。 唯一確かなのは、ヒロインへの愛だけでしょう。 漆黒も聴いてみない事には断言はできませんが、彼女の純真さが眩しかった事や、世界を憎んでいた本心に気づいてくれたという話は嘘じゃないと思います。 こんなにも誰かを渇望する心を持っていながら、愛し方がわかってなさそうな辺り、やはり西城家の人だなと。(笑) この致命的なまでの不器用さは先祖代々なのでしょうね。 何にせよ、ヒロインは真実を知るべきではなさそうです。 龍之介さんには気の毒ですが、どうせ逃げられないなら、優しく頼れる旦那様に愛される果報者だと信じ込んだまま生涯を終える方がマシかと。 漆黒は聴かずにおいた方がいいかもと思う反面、龍之介さんの事が気になるので、いずれは手を出してしまいそうです。(笑) 久々に監禁婚の世界に触れられ、とても幸せな気持ちになれました。 毎回素敵な作品を聴かせて下さるDuskさんには感謝しかないです。
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