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店長の野上さんがヒロインをものにするまでの流れが、非常に巧みでした。

お子様扱いされたくないという彼女にキスをしておいて、その日はあっさりと別れます。
当然彼女は、彼が何故あんな事をしたのかと考えますし、キスの快感も脳裏に蘇って、ただでさえ気になっていた彼の事を、より強く意識するようになります。

野上さんへの見る目が変わったヒロインと後日二人きりになれば、もう一度キスされたい、あわよくばその先も……と望んでしまうのは容易に想像がつく事。
二人きりになるタイミングが「昼休み」というのがまた上手くて、時間が無いせいでキスと簡単な愛撫だけに留められ、当然彼女は物足りず、そこに「続きをしたいなら閉店後……」なんて誘いをかけられたら、断る選択肢があるはずもないですよね。

二度のインターバルを置く事で、ヒロインから野上さんを求めるよう完璧に誘導しています。
Hに持ち込むまでも焦らし上手ですが、Hの最中も相当でした。
なかなか肝心な所に触れて貰えず、堪らなくなっているヒロインの姿が目に浮かんで、これはもう完璧に堕とされたなと。
経験豊富なおじさまらしい、ねちっこい感じの攻めが良かったです。
淫語を口にしないのにここまでエロく感じるとは……。(笑)

しまいには中出しの責任をとる名目で秘密の関係を築く事に同意させ、事実上の恋人に……。
その全てが計算だったとは断言できませんが、説明文どおりの悪い大人という印象です。

しかし悪意があっての事ではなく、それどころか終始優しく、思い切り気持ちよくもしてくれるので嫌な感じはせず、むしろ好感を持ちました。
たとえ罠だったとしても構わないというか、むしろ進んで騙されたいような、不思議な感覚を覚えます。

ちょっとくせ者感のある、年上の男性との恋愛を体感したい方は是非どうぞ。
とてもお勧めですよ。