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購入を検討されている方は、三橋さんの出演されている前作を先に視聴しておく事を推奨します。
前作の根幹に関わるあるネタバレを含んでおり、こちらから入るとせっかくの衝撃が薄れてしまう恐れがありますので……。

ヒロインが罵られるのが好きじゃない方もいらっしゃるでしょうが、今作は食わず嫌いするにはあまりに勿体ないお話です。
サンプルだけだと彼が酷い人に思えてしまいますが、本編では最後まで聴いて良かったと思える救いが待っています。

彼の恨みを受け止め、命じられた事は何でもこなし、ご褒美のキスを切望するヒロインが、とにかく健気で可愛いです。
そうしたくなる彼女の気持ちはよく分かります。
命令などされなくとも、傷ついた彼を置いて逃げ出せるはずがありませんし、自分なんかで少しでも彼の気を晴らしてあげられるなら、喜んで復讐される立場に甘んじようとさえ思っちゃいますよね。
彼をあんな風にした「過去の私(苛めっ子)」が許せないです。

7トラック目のタイトルは「Brith」ですが、今作で生まれたものは何だったのかが分かると、彼の事もヒロインの事も殊更愛おしく感じられるはずです。
ヒロインと二人きり、閉じた世界で生きていくというのは退廃的ではありますが、それで人生終えたって別にいいじゃないと思わされます。
前向きに生きるべきとか、そんな野暮な正論は今作には不要でしょう。

シナリオばかり褒めてる感がありますが、自慰を強制されたり耳を舐められたりするシーンのエロさも、またいいものです。
バイノーラルなので囁きが余計にキますね。
水音だけでなく、射精音までしっかり入っているところも好ましいです。

総合すると結局「とにかく聴いてみて下さい」にしかならず、自分の語彙力のなさを恥じますが、本当にそれしか言えません。
DL数を見れば人気の程は窺えますが、それよりもっと評価されていい作品だと思います。