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最初はお客さまとして店にやってくるので、敬語で話しかけられながら進みます。
そのあと、第2トラックの途中から、お客さんと整体師の関係ではない、発展した関係になったと理解したや否や、それまでの喋り方とは違う少し砕けた口調になるのが最高でした。
また、整体師さんとして接する第1トラックの時は純朴そうな爽やかスポーツマンといった様子ですが、恋人の立場になると良い意味で異なった側面を堪能できます。

性格や雰囲気が変わるとなると、まるで別人のように感じ、導入の段階で描かれた人物像と大きく異なるなどというケースもあると思います。(当然そのギャップが魅力の作品もあると思います。)

本作はギャップがありながらも、一人の人物として丁寧に叙述されていると思います。
お客さんとして接する彼と、恋人として接する彼との雰囲気の違い。そのように変わる瞬間のゾクゾクとした感じがとても良いと思いました。