舉報鑒賞

全体のストーリー展開だったり、キャラクターから発せられる一つ一つの台詞から感じられる違和感だったり。
少しずつ不明瞭な部分が明らかになっていく様はまるでミステリー小説を彷彿とさせられるようなソワソワドキドキするお話でした。
ただ単にラブラブイチャイチャを楽しむだけのストーリーではないところが面白かったです。

個人的にこういったジャンルは中々好みにハマらないものなのですが、今作はとにかく『強すぎる愛故』という前提があるので、割と簡単に受け入れられました。
ところどころやっていることに容赦はないですが、優しさであったり人間らしい詰めの甘さも持ち合わせている彼なので、キャラクターへの愛おしさ自体はちゃんと感じられたように思います。

行動を制限されたりはするものの、知略を駆使して有無を言わさないタイプの静かな拘束系なので、そういった攻められ方がお好きな方にはオススメしたいです。
また、これまであまり聴く機会のなかった新鮮味のある演技を聴けるという点で、声優さんの新しい表情を楽しみたいという方々にも聴いてみていただきたいなと感じました。