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「囚われの匣 その1」 的鑒賞

オススメ! 甘いというかヤバイ男

2019年01月05日   時計塔 先生/女士

このレビューは参考になった x 5人

目が覚めたらいきなり見知らぬ男に監禁されて、見知らぬ男と愛し合っている前提で話が進み、何を言っても都合よく捉えられてしまう話の通じなさ具合に最初は少し笑いました。
ですが本編の9日前に行きつけのカフェで主人公の話を盗み聞きして「自分に連れて行ってほしいんだ」と確信していますが、実は2~3年前にカフェで目が合って一目惚れして部屋の準備をしているところでじわじわヤバさが伝わってきます。

どうしても自分としたくなければ刺し殺せばいいと主人公にナイフを握らせたり、逆に傷なんて治るだろと主人公を傷つけるのも厭わない態度。この男、油断ならない・・・!
わりと無理矢理事を進めるのに(ダブルバインドですが)主人公に選択を委ねたり、相手の出方がわからないので別の意味でもドキドキしました。
余裕な態度でいきなり怒鳴りつけたり大声をだしたりしませんが、声が力むと思わず正座しそうな緊張感がありました。
山崎さんは冷静に狂っていて「甘い」と言うより「ヤバイ」感じですが、キス音から甘さを感じられて良かったです。

女性向け作品を購入したのは乙SUN倶楽部様の作品が初めてだったのですが、音声コンテンツという未知の領域で初心者が手を出すにはハードだったのかもしれません。
それでも最初に購入した音声コンテンツがこの作品でよかったと思います。完結編が気になって仕方ないです。

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緣由*