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「たすけてなんて言ってない」 へのレビュー

オススメ! 不穏な空気を纏う、闇を抱えた赤い糸

2019年06月04日   匿名を希望 さん

このレビューは参考になった x 24人

執着する元彼と『最期』の一週間を過ごす話なのですが、はじめはヤバい元彼に執着される王道の話だと思っていました。でも、聴き進めていくうちに、もっと奥深い話だという印象を持ちました。

意味深なタイトルや彼女への思いは、本編最後のトラックで吐露されますが、結末も含めて、トラックのタイトルやセリフなど、途中途中でヒントがあります。ハッピーエンドではないけれど、バッドエンドでもないような、感じたことがあまりないような結末だと思いました。

個人的には、幸(ユキ)が一方的に彼女に執着しているのではなく、作品内では生ぬるいと表現されている恋愛とは違う、もっと深い、核のところで繋がっていて、似たもの同士というか、一心同体というか、共依存に近い感じなのかなと思いました。運命的に出会って、彷徨って、また惹きつけあった末の一週間だと思います。

愛されている感がほぼないとあるのは、彼らの愛は一般的ではないからで、愛してる、好き、かわいいとはたくさん言ってくれます。彼らの中での好きという概念では愛されています。狂おしいほどの愛してるの連呼はすごいです。圧巻です。

圧巻といえば、乃木悠星さんのいろいろな演技が聴けます。高校生時代の純粋だったユキ、執着心を出す前のユキ、話し方は変わらないけど執着心を出したユキ、優しいユキ、行為中の剥き出しのユキ、覚悟を決めたユキ、思いを吐露するユキ、全部すごいです。好きです。(すみません。)

EX-1のトラックは女性攻めなので、苦手なら聴かなくても本編は堪能できると思いますが、2人のきっかけになったエピソードなので、はじめに聴いてから本編を聴く、もしくは、本編を聴いた後に聴く、どちらでも良いので、なるべくなら聴いてほしいです。時系列を重視ならはじめに、作品の世界観の余韻により浸りたいなら最後に聴くと良いかなと思いました。

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