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お父さんの会社の借金の形に、援助してくれる会社の社長さんと結婚することになるヒロインさん、
同じ会社の裕貴さんが好きで、「思い出が欲しい」と、退職前に抱いて欲しいと頼むところから始まります。
多分ヒロインさんの婚約者さんは別に嫌な人じゃなくて(抱いてと頼む前、2人の飲みの席で裕貴さんに婚約者の写真見せてる描写あり、穏やかでいい人って言っています)、多分、大好きな人じゃなくても普通に結婚して夫婦になってそれなりの幸せな生活を送れると思うんです。
でも、ヒロインさんとしては、それが一番いいのは分かってるけど、裕貴さんを好きっていう気持ちをどうしても抑えられなくて、なにかきっかけがあれば運命や人生が変わるかもしれないと思って頼んでるんだと思うんです。
とっても甘くて切なくて、大人な恋愛映画の1シーンを切り取ったような作品でした。
それをCV三橋渡さんが丁寧に優しく、紳士的な、でも葛藤している裕貴さんを演じられていて、セリフとお声のトーンに何度も泣かされそうになりました。
初めてのヒロインさんを優しく抱いてくれるのですが、ヒロインさんが思い余ってお願いした生を自分がいないところで、助けられないところでヒロインさんが辛い思いして欲しくないと、断る裕貴さんの、その返事をするまでの想いに誠実さに聴いているこちらまで胸を締め付けられました。
2人が未来で結ばれるハッピーエンドではありませんが、一瞬の甘くて幸せな時間を大切にできる作品でした。
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