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レビューというより感想です。大変お見苦しいかと思いますが、どうかご理解ください。
青年少女と異種間恋愛が好きなのでテーマに惹かれて聞いてみた結果、好みに刺さりすぎてしまいました…
恋愛だけではない愛のかたちが好きなので、こんなに満たしてくれる作品があったのか…と。

いい意味でシチュ系よりも朗読に近い印象でした。
三橋渡さんの紡がれる穏やかな声がまさに夜のようで良い。
初めて聞きましたが、素敵なお声ですね。
二人の関係性が言葉の端々から見えてくるのがいい。あと好みだと思いますが、セリフの言い回しがとても好きです。
シチュCDでよくあるオウム返しは(ヒロインが喋らないので仕方ないけど)会話上不自然なのであまり好きじゃないのですが、ことこの作品に関してはアリだなと思いました。
制作サイドが意識したかは分かりませんが、アルベールが小鳩ちゃんの言葉を復唱するという行為に意味を見出せるなと。

またアルベールの過去がそこそこに悲惨なのですが、切り離したように語るのが良かったです。
それでも何も感じないわけではないんだろうなぁ、という塩梅が上手でした。
小鳩ちゃんの告白ターンで察しが悪すぎるのお前だよッッって暴れ倒したけど、そういうとこも人間じゃないんだなって…涙を拭くシーンがよかった…。
アルベールは小鳩ちゃんを本当に愛しているからこそ、その気持ちを受け取らない。
小鳩ちゃんの気持ちを追って言葉にするところが本当に良かったです…。

最終トラックの独白で明かされるエピソードと真実があまりにも最高でした…!是非聞いてほしいです。
アルベールと小鳩ちゃんの出会いのシーンあまりにもエモい。

小鳩ちゃんがいつか違う人を好きになって子供ができて、寿命を全うする最期のときまでアルベールは彼女の側にいるんだろうなと思います。
深い愛を浴びることができました…いい作品に出会えて幸せです。