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「鬱とエロスと委員長」 へのレビュー

オススメ! 油断してオチでやられた

2009年03月17日   田中 鈴木 さん

このレビューは参考になった x 7人

「鬱とエロスと委員長」シリーズ第一作です。
主人公「倣騨(ほうだ)圭介」と「江志波 舞依」との出会いから恋愛関係の芽生えまで
が今作で描かれている内容です。奥付、裏表紙含め28p。
主人公は屋上でひとり煙草を吸うのが好きな不良少年で、彼がその憩いのひと時を
委員長の出現によって打ち壊されるところから物語は始まります。
不良少年とは言っても髪を染めて煙草を吸う程度のもので、一人でいるのを好む、
そして委員長のパンツには赤面しちゃう可愛らしい一面もある普通の高校生ですので感情移入し易いと思います。
委員長こと江志波は鬱状態でないときは上品で思いやりのある優等生のようです。
倣騨との出会い以降彼に大胆なアプローチをしていく積極性も持ち合わせています。
そして今作では倣騨とほとんど一緒にいる、つまりデレデレなのでその鬱っぷり
優等生っぷりはあまり発揮されていませんが、そのおかげで全体の暗さが薄らぎ
読みやすい印象があります。

恋人になるまでの距離感やその過程ではなく、恋人になってからどのように彼女と
接していくかがこのシリーズ全体で描かれています。
また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは
確実に言えます。
会話のテンポや展開の早さなどもよく、読むのに苦労したりイライラしたりということは全くありませんでした。
絵に関しては好みが分かれると思います。しかし建物や道などが丁寧に描かれており
人物がそこにいるという印象を感じました。
「鬱」の一文字で距離を置いてしまいそうな方でもお勧めします。

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