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「僕は森世界の神になる」 へのレビュー

オススメ! シンプルな操作なのに深く、非常に練りこまれたゲーム

2011年09月06日   青色カレー鍋 さん

このレビューは参考になった x 5人

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雰囲気としては、架空の動植物の成長を見守るリアルタイムのシミュレーターみたいな感じです。画面上にある植物や動物の種が時間経過とともに勝手に育ち、食べたり食べられたりを続けます。神であるプレイヤーのできることは唯一つ。画面上の動植物をクリックして行う「間引き」のみです。こう聞くと単純で退屈なものに思えるかもしれませんが、これが中々に深いシステムなんです。

 動植物たちは互いに弱肉強食的な食う食われるの関係を保っていますから、肉食動物が増えすぎれば草食動物が滅亡して肉食動物もやがて滅び、草食動物が増えすぎれば植物が滅亡してやがて草食動物も滅びます。更に、この動植物達は「進化」します。動物を間引いた際に発生する養分を植物に吸収させると食虫植物が出来たり、その養分を動物の卵に吸収させるとより凶暴な肉食動物が出来たり。ここでも進化させすぎると下等生物が生まれなくなって食物連鎖のシステムが崩壊してしまいます。
 故に、プレイヤーとしては、肉食草食、動物植物の分布、進化のバランス等の要素を常に考え、「間引き」によってその命をバランスよく刈り取り、適度な個体数を保持していかなければなりません。更には、各ステージに設定された目標を達成するため、「間引き」によって生物の分布を誘導していく必要まであるのです。……操作はシンプルですが、良く練りこまれたシステムで難易度は結構高く、非常に燃える物があります。
 また、こうやって苦労して成長を見守った動植物達がリアルタイムで画面上を狭しと動き回るさまは非常に愛しく感じることが出来ます。侵略者と戦っているときなど、思わず「頑張れ、頑張れ」と応援したくなってしまいます。まさに「神」の心境と言うか、子を見守る親のような心境を味わうことが出来ると言う点でも極めて優れた作品です。

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