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「妹ができました。」 へのレビュー

あと口の良い、センチメンタルな読後感の一冊。

2017年06月13日   一陣の光 さん

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誰しもが感じる、相手との距離感や”壁”を繊細
に、丁寧に表現する”芥文絵(あくたふみえ)”先
生の表題作を含む、独立した短篇六本と前・後
編一本を収録した作品集。
印象的な収録作品は、放課後の教室で、会話が
止まらない、同級生の二人。仲の良い、いまの
間柄を大切にしたくって・・・な「卒業の日」。
来る日(きたるひ)を前に、お互いの”気持ち”を
確認し合う、切ないお話でした。
読んでいて印象的だったのは、相手との”壁”や
距離感を、すくい上げるかの様に、繊細・丁寧
に描き込んだシナリオの”妙”。誰しもが体験し
感じる事柄を”封じ込めた”ストーリーに、芳醇
な絵柄が、”芥文絵”先生の世界観を忠実に描写
している、と感じました。
あと口の良い、センチメンタルな読後感の一冊。

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