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「私のご主人様になりなさい!」 的鑒賞

高貴な家柄なのに庶民的な主人公に、親近感がわく一冊。

2017年01月31日   一陣の光 先生/女士

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数多の(あまたの)女性キャラが集う(つどう)主人公君
の日常生活を描いた”綾乃れな”先生、表題作・第一話
から第五話までが収められた、長篇作の一巻目。
印象的な収録作品は、主人公君自身も最近まで知らな
かった出自(しゅつじ)。ごくごく普通な、学校生活と
彼女が欲しい主人公君の周りに、良家の御令嬢が集っ
て・・・な「第一話 幼なじみはメイドさん!?」。
読んでいて感じたのは、フランクで、誰にでも優しく
接する主人公君に、それぞれの”家柄”を背負ってきた
御令嬢たちが、打ち解けてゆく点。そんな人柄の良さ
こそが、家柄を守ってゆくのに必要な”器量(きりょう)”
なのかも、と感じました。高貴な家柄なのに、庶民的
な主人公君に親近感がわく、少し、うらやましい一冊。

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緣由*