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「欠月のラプソディー」 的鑒賞

星に願いをかけたなら

2019年09月07日   ダブルキッシュ 先生/女士

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最後まで読むと一応フォローはあるんですが、冒頭がちょっと後味悪いかな……。やっていくと蒼海はキャラクター設定も相まって好感の持てる女の子だと理解出来るんですが、灯はちょっと最後までやっても好きになれなかったかな。(後半明かされる蒼海への想いというか関係は設定に反して女子同士の関係、人間らしさも感じたんですが)

他はともかく、親しみ深い印象子な印象の梓がどうしてそんなことを思っていて、灯とも利害が一致?したのかだけは簡易でいいので知りたかった。

キャラクターと世界観設定は独特のSFらしさがあって、面白かったです。月と人々、星と人々の関係からくるキャラクター造形はストンと頭に入ってくる親しみ深さなのに、見たことはなくて新鮮な感じ。

伶人の記憶世界の描写も同じくキレイかつ少し独特で郷愁にかられるようで、実際こんな感じかもって思える描き方で上手。ここら辺は深く読み入りました。

ちょっと惜しいとワガママを言ってしまう部分はありますが、この作品特有の個性や美しさなどの見どころはあり、終わり方も切ない余韻が残る作品でした。

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緣由*