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バイノーラル6音様の二作品目との事で、前作同様大変楽しみにしていました。

視聴していて、まず感じたのは雨音を始めとする環境音のリアルさで、聴き手を一気にその舞台に引き込みます。雨傘の開く音、濡れた地面を踏みしめる音、グラスを置く音、お茶を飲み干す音…。バイノーラル6音様の作品を視聴すると、いつも環境音が創り出す作品の奥行きのある世界観と、その重要性を実感させられます。

そしてメインの耳かきパート。
こちらもやはり作り込みの完成度が高く、序盤のタオルで耳を拭いて貰うシーンは、耳の奥で何かが振動している感覚を確かに感じ、感動してしまいました。綿棒での耳かきと、最後の耳フーフーもリアルに再現されていました。

今作のヒロインの幼馴染み設定も、幼馴染みならではの適度な距離感と親密度が、前作とはまた違った良さがあります。落ち着けるというか、安心出来るというか…
懐かしい思い出話も、心地のよい雨音と耳かきの上にメロディーの如く優しく語りかけてくれるので、頭がふんわりとした気分に包み込まれます。

また、恋人の有無を尋ねられ、居ないと告げると「じゃあ、まだ私が残ってるね…いいよ?幼馴染みが恋人って結構アリだわ」とイタズラっぽく笑いながら聴き手を誘うシーンは個人的にかなりツボでした。普通にこんな事言われたら堕ちますよね…笑

声優さんの声もとても好みでしたし、幼馴染みというキャラクター設定にあった声色で、様々な仕草や感情の表現がとてもお上手だなと思いました。聴いていて、良い意味で緊張をせず自然とリラックスした状態に誘われ、効果音や音響のクオリティとマッチして、本当の幼馴染みに耳かきをされている感覚を味わうことが出来ました。

前作、今作共に期待を裏切らない素晴らしい作品でしたので本当にバイノーラル6音様の次回作が楽しみでなりません!