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先鋭的。美少女の声だが淡々と囁く。あまりの無感情さに驚いたが、これがこの作品最大のキーである。
無感情なキャラの長所として、急にテンションを上げて大声を出したりする心配がないということが挙げられる。(あれには本当に驚かされる。半ば夢心地、無防備なオタクの心臓を止めるには十分な脅威だ)。
また、無感情ゆえに演技っぽさが少なく、飽きがこない。内容のとりとめのなさも特筆に値する。もう20回は再生したが、私にはいくつかの単語が思い出せるだけだ。極限まで同人音声のテンプレートに沿ったストーリー。これもまた飽きのなさに繋がっている。
背景音や耳かき効果音は本格的。オフボーカルトラックもある。(ただし、圧縮音源(mp3)と無圧縮音源(wav)で再生される内容が異なるようだ。前者のほうが作者の意図した編集なのではないかと思う)。

作者様の108円という破壊的な価格でリリースするという決断に深く感謝を致します。例えば500円という価格でリリースされていたとしたら、私はこの作品に触れていなかったかもしれない。それは私の人生において、考えたくもないほどの、大変な損失であっただろう。

無感情キャラ x 耳かき音声。この極上のハーモニーを知らずに、人は生を終えるべきではない。

なお、イメージイラストの少女は元気系に見えるが、その謎は気にしないことにする。私は同人音声の絵にはあまり興味が無いので。